(C)TOSS-TWO-WAY/小学校/図工/紙版画「こぶとりじいさん」/2学年/酒井式描画指導法 LAND−1241029

100%成功する紙版画「こぶとりじいさん」

発問・指示のページ 切った紙を版にする(1) 切った紙を版にする(2) 刷りのページ 作品集


2 胴体と手足を版にする【3・4時間目】

6.胴体を作る

今日は、胴体と手足を作ります。
まず胴体を作ります。胴体は、顔と同じくらいの大きさで、長丸に作りなさい。ハサミで切ってもいいですし、手でちぎってもいいです。手足ができてから動かしてみて貼るので、のりで貼りつけないようにしなさい。

ここで、切るかちぎるか選ばせる。
顔同様に、手足を動かして動きを作ってから貼る。

7.腕を作る

胴体ができた人は、手を作ります。手は、肩から肘、肘から手首、手のひらと3つに分けて作りなさい。形は、棒のはじを丸くしたような形でいのですよ。

ここでも、黒板を使って形を示す。

手のひらは、鉛筆で下書きをしてからハサミで切りなさい。指について話します。手のひらと一緒に作ってもよいですが、ピースをしたり、握っている手を作りたい人は、手のひらだけ作り後から指を一本ずつ作って貼っていきます。では、作ってごらんなさい。

 子どもたちは、指を苦労していた。大きな手にならずに鼻くらいの手になっていた。反対に、グローブのような大きさの手になる子もいた。自分で気に入らない子は、何度も作り直していた。ここら辺は、教室を回りながら、大きさや作り方を指導し修正した。極端でない限りは、どれも「大きくていいね。」「小さくてかわいいね。」など認めて、どんどん誉めた。ピースをしている手や「あい〜ん」をしているポーズなど、工夫して作っている作品を紹介していった。

8.足を作る

手ができた人は、足を作ります。足は、どこで分かれますか。

「ひざまで」 「足の部分」 「太もも」

そうですね。では、足を3つに分けて作りなさい。

足もできた人に聞きます。どんなおじいさんを作るのでしたか。

「おどりに夢中になっているおじいさん」
ここでも、何を作るのかしっかり確認する。

顔と胴体と手足を並べて、夢中になっておどっているおじいさんを作ってごらんなさい。いっぱい動かしてみて、一番いいと思う動きに決めなさい。

顔と胴体をまっすぐつけると、おどっているように見えません。左右どちらかに大きく曲げて並べなさい。

 ここでも、「先生がやってみるね。」と言って、大きく作ったパーツを黒板で動かして見せた。足が跳ね上がっていたり、顔が上を向いていたり、手が大きく開いていたりいろいろとやってみた。ここでは、版画紙に収まる大きさになるように注意する。(机より少し小さい大きさで作ればよい)そのためにも机の上で並べさせた。
 「ゆっくりと子どもと相談してやる」ことを心がけた。

おじいさんが出来上がったら、紙の境目を鉛筆でなぞって、印をつけなさい。後ろから貼るか上から貼るかは、重ねてみて、いいと思うほうにしなさい。のりをつけるときは、ふちまでべったりをつけるようにしなさい。貼りつけたら、先生が見てまわりますので、言いなさい。

 できた子から見てまわり、のりがふちまでしっかりとついてついているかチェックしていった。ちょっと反対にそらせると、つきの弱い部分ははがれてくるので、貼り直させた。できた子は、他の子の作品を見てまわり、次の着物作りに進めさせた。次のときに時間差を生むためである。この時間で出来ていない子がいるが、次の時間は、一斉に次の作業には入れないので、この時間差をそのまま利用した。

これで、いちようの紙人形が出来上がった。  体までの紙版

3 着物やくつともようを作る【5・6時間目】

9.着物を作る

今日は、できたお人形に飾りをつけていきます。裸ですね。何を着せますか。

「きもの」 「ふく」 「ズボン」 「くつ」

着物やもんぺを作ります。まどのところへお人形をくっつけて色画用紙を上から当てると、お人形が透けてうつります。透けてうつった人形より、少し大きい着物を鉛筆で描いていきます。こうすると、切ったときに体が着物からはみ出しません。お人形が出来ている人から作業をはじめなさい。

実際に窓の所でやって見せる。

出来たら、切って貼っていきなさい。ハサミでも手でちぎってもいいですよ。手でちぎったほうが着物のやわらかい感じが出て、とてもいいです。

ここでも着物の例を黒板で示す。昔話の絵本を用意しておいて見せるとイメージが湧く。
先に作った人のものを参考にするため、見てまわってよいことにする。

10.くつと帽子や着物のもようを作る。

着物には、しわが入っていたり、もようがあるよね。着物を着せた人は、着物や帽子にもようをつけたり、わらじやつっかけを履かせたりしていきなさい。

ここでも黒板に例を示す。

 子どもたちに、つぎはぎ跡の作り方や渦巻きもよう、着物の帯や留め紐の部分なども教えていった。ここでは、講座でたくさんの先生の作品を見たので、それがとても参考になった。帽子には、星もようや、ちょうどクリスマス時期であったので、サンタクロース帽子も作っていた。こんなところも大いに誉めた。
 下書きをしないで切ることを多少心配していたが、そんな心配は吹き飛ぶほど、子どもたちは楽しんで取り組んでいた。下絵を描かないから楽しいのだ。もし描いていたら、切ることも貼り合わせる事も、すでに下絵で決まっていて面白みのない作業になっていたであろう。「下絵を描かないこと。」これが、この作業に夢中になっていく一番の秘訣であった。

11.版を乾かす

 出来上がった作品はしっかりと乾かす。生乾きだと、刷りのときに取れてきてしまう。ピンと伸ばすには、本を上にのせておいたり、霧吹きで少し湿らせるとよい。

これで、おじいさんの版の完成である。 紙版の完成

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